部屋にいる彼を誘って1階のラウンジでお茶を飲むことにしました。遠距離恋愛で、両家が合うのはいつもこのホテル。お食事会も結納式も、すべてここで滞りなく行われました。仕事で多忙でも、いつも彼は私のことを優先させてくれていたことを本当はわかっていました。でも素直にありがとうと言えなかった…。だから今「ありがとう」と口に出して言ってみました。ところが聞き逃したのか「何が?」という顔をして私を見る彼に、慌てて首を振ってごまかしてしまいました。優しく笑っているあなたへ、これからはずっと私を守っていてね…。広い窓の向こうに広がるガーデンチャペルでは、ナイトウエディングが始まっているようです。パイプオルガンの音が静かに響いてきます。